当院における
骨再生・インプラント治療Bone Regeneration

当院の骨再生治療の特徴

骨再生治療とは

骨再生治療とは、インプラントを埋入したい部位の骨の幅や高さが足りない場合に、骨のボリュームを増やすために行う手術です。

抜歯と同時にインプラント埋入・骨移植(GBR)を行う方法や、インプラント埋入と同時に露出したインプラント部に骨移植(GBR)を行う方法も報告されておりますが、当院では大学院時代に行っていた動物実験の知見から、骨再生手術を行い、数ヶ月待って良好な骨ができたことを確認し、確実にインプラント埋入を行う方法を採用しております。上記の2つの方法より時間はかかってしまい、手術の回数は一回多くなってしまいますが、失敗の確率を減らし、長期にわたって安定したインプラント治療を行いたいと思っているからです。

使用する材料

自家骨:ほとんどの症例で下顎の親知らずあたりの骨を採取させていただき、滅菌環境下で粉砕して人工骨に混合します。自家骨を混合することで骨形成能力を向上できると考えております。

人工骨:①、②を混合して移植することが多いです。

①β-TCP:骨形成能力が高い人工骨であるが、吸収されやすい材料です。単独で使用すると、形成された骨のボリュームが減ってくる可能性があると考えております。

②HA(ハイドロキシアパタイト):単独で使用すると、骨形成能力がそこまで高くないと考えますが、吸収されにくい人工骨です。β-TCPと混合させることで、再生した骨のボリュームを維持するために重要と考えております。

血液:骨移植材に混合し、凝固させることで移植した骨の創部安定性がよくなると考えます。

メンブレン(遮蔽膜):移植した骨移植材を覆うメンブレンは非吸収性膜を使用したほうが、良好な骨形成が得られると考えているため、基本的には非吸収性膜を使用します。非吸収性膜は術後に歯肉から露出するリスクも多少あるので、症例によって吸収性膜を使用することもあります。

手術の注意事項

  1. 採血を行います。
  2. 下顎骨から自家骨を採取するため、創部が2ヶ所になります。
  3. 一般的に術後3~7日間は腫れや痛みがでます。
  4. 術後に内出血が起こり、頬部や頸部の皮膚が変色することがあります。
  5. 骨を移植した部位は、減張切開を行うため、大きく腫れる可能性があります。
  6. 術後感染や、メンブレンが露出した際は、追加手術を行う可能性があります。
  7. 骨形成が不良の場合は、インプラント治療が出来ないと判断する可能性があります。

研究実績について

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